
ポストCookie時代に三方よしを実現する広告表現とは?
こんにちは。Fringe81 noteチームの横山です。
今回は、Fringe81のグループ会社で広告事業を行っているFringe cooの未知への挑戦をお届けしたいと思います。
Fringe cooの新規事業推進担当である御厨に、現在取り組んでいるマンガアプリ広告事業について語ってもらいましたので、ぜひ、ご覧ください!(御厨の紹介記事は以下を参照ください)
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三方よしの広告を作りたい
こんにちは。Fringe cooの御厨です。
「インターネットを見てると、いつも追いかけてくる目障りなヤツ」
デジタル広告に、こんなイメージを持っている人が多くないですか?
我々は、それを、
「お気に入りの物語を読み終わった後に、自然なかたちで語りかけてくるヤツ」
に変えていきたいと思っています。
最近は、サードパーティCookieの利用制限が取り沙汰されポストCookie時代とも言われますが、今後、デジタル広告はアドネットワークを活用した「人」へのターゲティングから、広告の配信先であるメディアの「広告枠」を重視する方向へ、揺り戻しが起こっていくのではないでしょうか。
ユーザーに嫌われずに、広告主にとって価値のある広告枠を提供するために、我々が今年の1月から開始したサービスが「アテレコ広告」です。
人気マンガ作品のコマをベースとして、セリフを広告文に置き換えて配信できます。
なぜ、アテレコ広告を開始したのかというと、マンガ広告の世界で三方よし(広告主、アプリメディア、読者)を実現したいからです。
多くのアプリメディアでは、収益化が大きな課題です。短期的な収益確保のために、アドネットワークを使用するアプリメディアが多いですが、自社メディアにどんな広告が掲載されるかはコントロールできず、UX(ユーザーエクスペリエンス)を損なう広告が配信されることがあります。
収益とUXのトレードオフを越えるアテレコ広告
収益だけを優先して、UXを疎かにしていれば、いずれはアプリメディアのブランド棄損につながります。「アテレコ広告」の意義は、この収益とUXのトレードオフ関係を越えて、両立させることにあります。
アテレコ広告のユニークさは、マンガの登場人物がセリフとして広告メッセージを語ることです。一般的に広告よりも、他者からの口コミなどの方が信頼されやすいと言われますが、アテレコ広告は、マンガの登場人物という第三者がメッセージを語るので、通常の広告よりも信頼性が高まると考えています。それが自分の好きなマンガの登場人物であれば、なおさらだと思います。
実際に、株式会社オープンハウス様の事例では、マンガワンの人気オリジナルマンガ作品「ケンガンオメガ」の印象的なコマを使って、新築戸建てを検討すると思われる潜在層へアテレコ広告を配信した結果、通常の広告クリエイティブと比較して、広告枠の滞在率が1.72倍高いなどの効果が確認できています。
小学館、集英社の人気マンガとコラボレーション
我々は、小学館様、集英社様と共同で、出版社のマンガアプリに対し、広告出稿・運用できる共同プラットフォーム「MangaAdPlatform」を2019年8月から提供しています。
さらに、両社とも、日本を代表する出版社であり、アプリで提供しているコンテンツ(作品)の人気・実績とも、素晴らしいものがあります。両社の人気作品を広告媒体として利用できることも、アテレコ広告の魅力の1つです。
1月にサービスを開始後、様々な広告主様からお問い合わせを頂いています。ライフネット生命様では、少年ジャンプ+の「トマトイプーのリコピン」と、マンガワンの「プロミス・シンデレラ」のコマを使って、以下のような広告クリエイティブを制作しています。
マンガ広告をもっと身近に、手軽に
これまでマンガを使った広告というと、タイアップなどの大型キャンペーンが多く、実施までの手間や費用面から気軽に利用できませんでした。我々は、アテレコ広告で、マンガの広告媒体としての価値をさらに高め、マンガ広告をもっと身近に、手軽な存在にしていきたいです。
作品の世界観とファンの存在が、コンテンツとしてのマンガの大きな魅力です。作品の世界観を生かした広告クリエイティブを制作することで、相乗効果があり大きな共感が得られます。
情報過多の現代において、デジタル広告として、目にとめてもらう、関心をもってもらう、記憶にとどめてもらうことは容易ではなく、皆さん試行錯誤の連続だと思います。
アテレコ広告は、ユーザーが「マンガを読む」体験の延長上で広告と接します。これが最大の特長で、他のデジタル広告とは違うUXを実現します。
たとえば、ネイティブアドは、「デザイン、内容、フォーマットが、媒体社が編集する記事・コンテンツの形式や提供するサービスの機能と同様でそれらと一体化しており、ユーザーの情報利用体験を妨げない広告を指す」と定義(以下参照)されているように
「いかに広告っぽさをなくすか」という側面が強いと思いますが、アテレコ広告は、マンガの世界観や、マンガを読んでいるという文脈(コンテクスト)を生かすことができて、それ自体は広告だと分かっていても、UXを損ねずに、むしろユーザーに面白がってもらえ、関心を喚起する広告表現ができると信じています。
ビューアビリティ、アドフラウド、ブランドセーフティといった広告価値の毀損に関わる問題に課題意識を持たられている企業は多いと思いますので、そのような企業とアテレコ広告を使った新しい広告表現を追求して、インターネット広告取引の健全化に貢献していきたいです。
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いかがだったでしょうか?
アテレコ広告に興味がある方は、以下から資料請求できますので、お気軽にお問い合わせください!